RESEARCH CLUB シャツ

€390.00

このシャツは、クラシックなボウリングシャツを現代的に再解釈し、Eastwood Studio が保有する1960年代のアーカイブから着想を得た意外性のあるディテールを取り入れています。特徴的なのはクロスオーバーのダブルブレスト構造で、この種の衣服ではきわめて稀な仕様です。レジャーウェアというよりもテーラリングの伝統に近く、エレガンスとリラックス感が融合した独自のシルエットを生み出しています。

アメリカ文化に着想を得たボウリングシャツは、ゆったりとしたシルエット、鮮やかな切り替え、名前やクラブ名をあしらった個性的な刺繍が特徴でした。1960年代にスーベニアジャケットの人気が衰退すると、ボウリングシャツは新たなスーベニアウェアとして台頭し、個人的でありながら集団的な物語を宿す存在となったのです。

背面にはチェーンステッチによる刺繍が施され、パリ市の象徴であるコッグ船が描かれています。その船は、灯台として再解釈されたエッフェル塔の前を進んでいます。このモチーフはパリでアンティークのチェーンステッチミシンを用いて縫製され、1950年代の製作手法に忠実でありながら、豊かな立体感を備えています。

単なる再解釈にとどまらず、このシャツは Eastwood Studio のビジョンを体現しています。それは、職人技と記憶、アーカイブと現代性のあいだに対話を生み出すという姿勢です。

コンテクスト

1960年代後半、スーベニアジャケットは高価で複雑な製品となり、新たな衣服がその役割を担うようになりました。アメリカのレジャーウェアに着想を得たボウリングシャツは、日本で製造・カスタマイズされ、GIたちの需要に応えました。

より入手しやすい素材や、迅速な刺繍技術により量産に適した製品となり、急速に普及していきました。クラブやチーム名で彩られたボウリングシャツは、新たな仲間意識を象徴するユニフォームとなったのです。

リサーチクラブシャツは、この移行期を象徴しています。日常的な衣服を、集団的記憶の象徴へと昇華させた一着なのです。

  • ボクシーフィットのシルエット

  • シャープなラペルを備えたオープンキューバンカラー

  • 胸ポケット付き

  • 白蝶貝ボタンによるダブルブレストクロージャー

  • 背面のボタン留めディテール

  • 背面・肩・胸に施されたチェーンステッチ刺繍

  • 快適な着心地を実現する背裏仕立て

  • 生地はドイツ産

  • パリでデザインおよび製作

  • パリで施された刺繍

  • フランス製のボタン

  • リネン・ビスコース混紡(210 g/m²)

  • コットンボイルの背裏

  • 白蝶貝ボタン

  • 冷水での洗濯を推奨

  • やさしい脱水コース

  • 裏返してネットに入れた状態でのドライクリーニング

  • 裏返して布を当て、衣服との間に挟んでアイロン掛け